再生可能エネルギー、フィードインタリフ、リバースオークション
2009年 09月 27日
テーマは、インターンでの仕事の延長線上であり、APA(最終学期の修論)の題材にもつながるが、カリフォルニア州での再生可能エネルギー(RE)導入のための制度設計をする。RPS(現状)、ヨーロッパ型フィードインタリフ、そしてリバースオークションを活用したフィードインタリフが現時点での政策オプションだ。
論点としては、行政管理コストや取引コストも含めた経済効率性、イノベーションの促進(特に技術中立、技術狙い撃ち)、リバースオークションを使った情報の非対称性の解消とWindfall profitの防止、といったところ。
本来は他のテーマも考えたのだが、新たに制度設計をするには、現状の制度を深く理解している必要があり、そうするとインターンで扱ったこのテーマに落ち着いたという感じ。もう一つの個人指導(Independent Study)では、テーマは同じくしつつ、よりイノベーションの政策に特化した視点で論文を書くことになると思う。
日本で温室効果ガス25%削減(05年比30%削減)を達成するためには、国内削減分がどうなるにせよ、再生可能エネルギーの導入量は大幅に増加させないといけないだろう。カリフォルニア州の事例を題材に、市場メカニズムを使ってそのコストを最小化する手法を、理論的な絵空事ではなく、政治・行政的な実現可能性を含めて検討したい。