2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

Re: 人生で達成したいことって?

いつも読ませていただいているmasahさんのブログで、人生で達成したいことって?というエントリを書かれていて、こうやって大切なことをまっすぐに見据えて、なおかつ書けるっていうのはすごいなあと尊敬する。

今学期のリーダーシップの授業でそういうことを考えさせられる宿題やリーディング、ディスカッションが多く、自分の軸をきっちりと把握して、人に伝えられないとまずいなと思うことが多々ある。全然まとまっていないけど思いついたことをとにかく書いてみる。

自分の場合、まず第一に自分の家族が幸せになれるような環境を整えることだと思う。まだまだ未熟なので、できていないことも多いけど、ここができないと何にもならないと思うのでがんばりたい。

第二に、日本・アジアの環境問題(公害等による健康被害・農業被害、気候変動による災害など)によって多くの人々が苦しむ現状、そしてこれからさらに悪化する状況の改善に政策というツールをつかって少しでも貢献したい。

言い方は悪いが、古今東西、環境問題なんていつだって邪魔者で、後回しだ。環境問題は、前向きな経済活動に伴って起こる副作用だからだ。それでも、環境問題でダメージを受ける人たちは数多くいる。そして多くの場合、ダメージを受けている当事者は、その原因を特定できずにいる(少なくとも政府などにはその原因を公式に認めてもらえない)。東大の柳沢先生がおっしゃるとおり、環境問題は、誰かがそれを「環境問題だ」と「証明」できない限り問題にはなりえないという構造があり、解決への道のりを一層難しくしている。

それでも、微力ながら何かできることがないかと今でも探しているのが正直なところ。短い期間だけど、これまで日本・アジアの国々の政府や企業、NGOの人たちと出会い、時に涙を流しながら健康被害の現状を訴えられたり、一緒に筆舌に尽くしがたい環境汚染の現場を見に行ったり、信じたくないようなショッキングな話を聞いたりして、そのたびに、怒りとか、悔しさとか、これは「仕方ない」では済まされないという気持ちが強くなった。それとともに、まずは発展をしなければ何も始まらないということもひしひしと伝わってきて、持続可能な開発という、やや苦しい考え方がなぜ出てきたのかも分かってきた。対処療法的に、苦しむ人たちを助けられるような問題ではなくて、構造的なところを変えていかないといけないんだと。

で、具体的な答えはまだないが、環境保全と経済開発を両立しうる解が、もしかするとありうるんじゃないかという希望を持って、今バークレーで学んでいる。ポーターの仮説は美しいけど、そんなきれいごとが実際の交渉の場ではけるかというとまだその自信はない。でも近いうちに、経験を蓄えて、ポーターの言う"properly crafted environmental regulation"を作っていきたいと思う。
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by knj79 | 2009-09-30 16:26 | キャリア