2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

環境問題を解決するうえでの自分の役割

この2年間の学生生活では、働いていたころに比べると、はるかに自由に好きなことをやらせてもらった。将来どう役に立つかという観点だけに縛られず、興味のあることをさせてもらった。研究という観点からは、自分の立ち位置(=政策)という部分をある程度はなれて、授業やインターンを通じて技術やビジネスについてもかじった。

ただ、今学期、最終学期のまとめとして修論を書くにあたって、そして半年後に仕事に復帰するにあたって、自分の立ち位置にもう一度意識的になっている。

気候変動の問題を例にとると、日本政府は、2020年までに90年比25%の温室効果ガスの削減を決めた。この目標を達成するには、幅広い企業、家計の創意工夫が必要になるわけだが、理論上、われわれがとりうる方策は、本当に幅広い。無数にあるといっていい。

その方策を3つに因数分解すると、

(技術オプション)×(ビジネスオプション)×(政策オプション)

となるのではないか。交通、省エネ・新エネ、廃棄物など、幅広い分野でそれぞれに最適な組み合わせを探していかなければいけない。

ここでの肝は、組み合わせが重要だということだ。どれかひとつが優れていても、組み合わせた場合に優れているとは限らない。

さらに、実はここでは最適化という言葉は似合わない。なぜなら、これらを組み合わせを評価する軸は、ひとつではないからだ。環境影響の低減量、それに要するコスト、その際に創出される雇用、それらの地理的な分布、政治的な実現可能性、などが、それぞれの組み合わせを評価する際の評価軸として挙げられる。

最適解はない。

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これを個人のベースに落とし込むと。

技術、ビジネス、そして政策と、それぞれに、非常に深く広い領域で、一人が全部をカバーすることはありえない。ということは、学べば学ぶほどよくわかる。

第一に、環境問題の解決に携わる人は、各自の領域で、プロとして、解決策を提示できなければいけない。

第二に、最適な組み合わせは、技術・ビジネス・政策それぞれの分野だけを見ていては決して出てこない。その組み合わせの探求は、非常にダイナミックで、トライアンドエラーで探していかなければいけない。このため、各者は真に優れた組み合わせを求めて対話をすることができる土台を共有していなければならない。
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Commented at 2010-02-04 10:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by knj79 at 2010-02-05 07:49
masaさん

どうもありがとうございます。自分の生煮えの思考を置いているだけの場所ですので、人様にお見せするのもためらわれることがありますが、そういっていただけると励みになります。これからもどうぞお付き合いください。
by knj79 | 2010-02-04 05:09 | 環境政策 | Trackback | Comments(2)