2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

「政策総動員」は総花的であってはいけない

温室効果ガス25%削減という大きな目標を前にすると、とにかく考え付く政策を全部やらないといけないかのように錯覚してしまうけれど、それは一番してはいけないことだと思う。

目的関数はなにで、目標を達成するために最もコストの小さい方法は何かを明らかにしておく必要がある。ここでいうコストとは、現在だけのコストではなくて、イノベーションも加味した長期的なコストのことをいう。

目的関数は、温室効果ガスの削減だけでなくてもよい。世界で爆発的に拡大するクリーンテック市場を目指した輸出の拡大でもよいし、公共投資の削減に疲弊する地方経済における雇用の創出であってもいい。

大切なのは、それらの目的関数をどんぶり勘定にせずに、きちんと切り分けた上で何を狙っていくかを明確にしておくことだ。

そして、何を政策目的に選ぶとしても、コストを度外視することは論外だ。国民負担は最小限にとどめなければいけない。過大な負担を強いて、国民の信頼を失うことほど、環境政策に長期的なダメージを与えるものはない。

大胆かつ慎重に制度設計をしていく必要がある。
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by knj79 | 2010-03-11 10:31 | 環境政策