2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

政策立案時には不確実性に真摯に対峙すべき

修論を書きながら思ったこと。

政策立案には、必ず未来についての予測がつきまとう。どこまで突き詰めても不確実性は排除できない。政策が予測通りに企業・消費者の行動を変化させるか、技術革新が再生可能エネルギーのコストを下げうるか、化石燃料由来のエネルギーの価格がどのようなトレンドで上昇するか。未来は誰にも分からない、というのが真実だが、リスクをマネジメントする方策をきちんと持っている必要がある。

気候変動政策を例にとっても、積極派は極端に楽観的な仮定を、消極派は極端に現実的な仮定をおいて計算をしがちだ。議論は平行線をたどる。それらはどちらも間違っているとは言えないが、合理的な意思決定をするためには、その不確実性を無視してはいけない。極端な仮定をおいてはいけない。

不確実性から目をそむけるのではなく、冷静にそれを見据えて、その不確実性が予測にどのような影響を与えるのかを定量化すること。

その上で、不確実性を(良い方向に)減じるためにどのような政策をとりうるかを考える。また、時間の推移とともに現実が見えてきたら、どのように政策を変化させていくかを予め決めておくことも、リスクを管理するためには不可欠だ。

一般論として、推進派はバラ色の未来を語り続ける一方で、冷静にリスクを管理していく責任を一義的に負っているはずだ。


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キャンパスには桜が咲き、合格者とその家族(と思われる人たち)が大挙して見学をしている。春です。
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by knj79 | 2010-04-07 06:37 | 環境政策