卒業式と最優秀論文賞受賞
2010年 05月 16日
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式の半ばの最優秀論文賞(Smolensky Prize)の発表で、Danが僕の名前を呼んだ時、頭の中が真っ白になった。全く予想をしていなかった。その後、Danから僕のAPAの内容、意義、オリジナリティなど受賞理由の説明が続く。その事自体に現実味が感じられない。おい、あのDanが僕のAPAをえらくほめてるよ、と。
Danから、A potential future leader in energy fieldという、僕には明らかに過大な紹介のあとで、壇上に呼ばれる。思わず顔に手を当てて天を仰ぐ。
68名のClass of 2010の友人たちと、壇上の先生たちが次々と立ち上がり、割れるような拍手と大きな歓声。僕の人生の中で、こんなに大きな拍手と歓声を受けるのは、間違いなく初めてだ。
壇上では、ハーバードの赤いガウン(とても目立つ)を着たDanが笑っている。壇上に向かう途中で、妻と娘が満面の笑みを浮かべて待っている。本当にありがとう、と一瞬3人で抱き合う。お世話になったスタッフたちから、You did it! Congratulations!と声をかけられながら、階段を登る。
階段を上った舞台の上からは、立ち上がって興奮気味に拍手と歓声を送る友人たちの顔がよく見える。みんな、ありがとう。舞台の中央へ進み、Danと抱き合い、少し言葉を交わす。おめでとう。本当によくがんばった、と。そして固く握手をして額に入った賞状を受け取る。壇上ではお世話になった先生方と握手をする。
舞台から降りると、友人たちから、おめでとう!と肩を叩かれ、握手を求められる。妻、娘、友人、先生、みんなの笑顔が何よりも嬉しい。そして席に着く。夢を見ているようだ。
最後にDanから、The hardest partはこれからだ。政策を実行していくことを期待するという激励。そうなのだ。本当に、そのとおりだ。
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今日、多くの人に助けていただきながら、カリフォルニア大学バークレー校にて、公共政策学修士(MPP: Master of Public Policy)を得ることができました。応援していただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。