2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

後発途上国の近代化について(抜粋)

「先進諸国が主導して作りだした世界システムに、天然資源に恵まれた後発の途上国が参入して近代国家を形成する過程は、地元の地域社会にあった資源の管理権を政府の管理に集中させ、そこからさらに世界市場へと吸い上げていく過程でもあった。

それまで資源環境を維持するうえで中心的な機能を果たしてきた村やその集合体が織りなす土着のシステムはほとんど崩壊し、国際社会と政府の役割を視野に含めた新しい形の管理形態が模索されている。」


佐藤仁 (2004), 「『国際協力』が生み出す新たな問題」, 国際協力学 P210

今のクラスメートには、途上国政府や中央銀行の人たちがかなりいるので、いろんな話をする。医療制度の話になっても、教育制度の話になっても、結局はお金がないんだよという話になる。90%の人口が1日2ドルの収入しかないのに、どうやって医療保険の財源を確保しろっていうんだ?と。

これは① 公的部門全体の予算が足りない=全体のパイの問題、② 予算執行が非効率(特に汚職や官僚性の非効率)=資源配分と実施の問題、という二つの問題に分けられるんだと思うんだけど、実は①だけでなく②だって経済の発展度合いの関数である。明らかに。

ということで、先進国以外の国(中進国含む)は経済発展を遮二無二目指す。それが達成されなければ社会的なインフラが整わないというのは、歴史に裏打ちされた事実ではあるからだ。

そして、後発の途上国(のDecision Maker)は、経済発展を目指して、冒頭の引用のとおり先進国が用意した資源吸入システムに自らの意思で組み込まれていく。

そうして行われる農業や鉱業は社会、環境面で様々な問題を引き起こしていることは事実。参加型開発などの開発潮流がもう20年前からでてきてはいるけれど。。

持続可能な開発、という言葉が空虚に響くこともある。この美辞麗句を少しでも現実のものにするために、実務的なレベルで僕に何ができるかを静かに考え、学んでいこうと思う。
難しいんですが、少なくとも経済開発について学ぶ必要があることを、ひしひしと感じています。

セイザータワーからサンフランシスコ湾を望む
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by knj79 | 2008-08-23 14:18 | 環境政策