投票行動を決めるのは政策ではない
2008年 09月 05日
The Political Mind: Why You Can't Understand 21st Century American Politics with an 18th Century Brain
聞き取れなかったところもたくさんあったけど、面白かった。
政策があやふやなのに、あるいは多くの人々に不利益を与える
であろう政策を掲げているのに、なぜか選挙に勝つ候補者がいる。
これが政治学でも問題だったんだそうです。
タイトルのとおり、投票行動を決めるのは、政策ではなく、
候補者本人が持つ
① 価値観(Value)
② 信頼性(Trust)
③ 明快さ(Clear Communication)
だと。これまでに、明らかに自らの利益に反する政策を掲げる
候補者に対して、多くの有権者が投票をしてきた事例をあげて
説明したところが特に面白かったです。
曰く、ブッシュJr.やオバマは有権者のこの行動原理をうまく利用し、
前回ブッシュに敗れたケリーや、ヒラリーは政策で戦おうとしたところに
敗因があった。
選挙は奥が深い。
こういったことを、言語と認知の問題に落とし込んで、説明をしてくれました。
(たぶん。。。)
さて、このジョージレイコフ先生、先ほど調べたところ、認知言語学の世界的な
大家であり、大統領選挙に関するベストセラー連発の方でした。