2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

エネルギー問題への対応姿勢

実はまだエネルギー問題については勉強を始めたばかりなのですが、最近エネルギーの専門家の方々とお話しする機会が多くあり、考え方を少しずつ整理しています。

まずは対応の基本姿勢(全世界)から。

① 中長期的に自然エネルギー(太陽光、風力、バイオマス等)で全人類の使用エネルギーの相当量(80%以上)がまかなえるように技術開発を支援。2050年や2100年といったタイムスケールで。

② (それまでのつなぎとして、化石燃料&原子力のエネルギーに頼らざるを得ないことを前提として)枯渇性エネルギー源(各燃料(ウラン含む)50年~300年)を効率的に使うシステム構築&技術開発を支援。
 → ②-1 ものづくり(主に素材)での省エネ(プロセス改善&リサイクル等)
    ②-2 消費でのエネルギー効率向上(ヒートポンプ等)

③ (自然エネルギーは大消費地から遠方に遍在しているので)電力の輸送、貯蔵の技術開発を支援。二次電池と高温超電導。

要は、化石燃料に頼らなくて済むように自然エネルギーの利用効率向上に長期的に取り組み(①)、自然エネルギーをうまく使えるようなシステムを用意するものの(③)、当面100年くらいは化石燃料に頼らざるを得ないので、①、③が技術的に達成できるまでなんとか化石燃料で持ちこたえられるよう、エネルギー効率をいろんな手段で高める(②)

ということになるでしょうか。

以上、世界の話。
以下、日本の話。

最近いろいろな専門家の方に必ず聞くようにしているのが、①の日本版で、代替エネルギーは日本の一次エネルギーの何パーセントくらいを技術的にまかなうことができるのでしょうか、ということ。
たとえば面積的には、四国に太陽電池を敷き詰めれば日本の総電力がまかなえるという研究結果もあるようですが、山が多いのはいかんともしがたい(太陽電池を敷けない)。そして山が多いので風況も悪い。とすると、日本では太陽光発電、風力の導入は他国と同様には語れない。
カリフォルニアのように、砂漠に太陽電池を敷き詰めるとか、風車を並べるとか、日本では難しいんですよね。

ということで、あまり日本では①についていい話を聞かない。日本で導入が有望な代替エネルギーについても調べてはいますが、どうもなかなかうまくない様子・・・。どなたかいいお話を教えてください。

仮に最大で自然エネルギーを10%入れることができるとして、あとは?

とすると、日本では②の需要サイドでエネルギー消費を減らすのが目指す方向性となるのか。
②-1のリサイクルは、人工物が飽和に近付きつつある今、回収・リサイクルのシステムを作ってしまえばいい。鉱石から素材を作るよりはずっと分離エネルギーは小さい。再生資源が中国に輸出されなければ・・・。
②-2の使用の高効率化は、・・・。ヒートポンプ関係は非常に有望という専門家のご意見。エンジニアリングによる高効率化が一番容易。輸送は2倍(ハイブリッド化)から4倍(電気自動車)くらい。あと、マッキンゼーのレポートでも出ていたけれど、家やオフィスビルの断熱は費用対効果が非常に優れている。

あとは、③。日本では自然エネルギーをとれなくても、砂漠など電力の大消費地から遠いところには自然エネルギーが膨大な量眠っているので、電力を水素に変えて高効率に運ぶか(パイプライン)、電力にして超電導で送るかできるようになれば、全世界の需給が緩和されて日本もうれしい・・・といっても直接日本のエネルギー消費を減らせるわけではない。

まだまだ雑駁な素人考えですが、バークレーやスタンフォードにたくさんいらっしゃるエネルギーの専門家の方々に考えをぶつけながら、イメージを固めていきたいと思います。
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by knj79 | 2008-10-19 14:58 | 環境政策 | Trackback | Comments(0)