2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

化石燃料はなくなるか?

授業で指定された論文を読んだ限りでは、「今の品質の」石油はもう半分は使ってしまったけど、化石燃料はどうもまだなくなりそうにない、ということでした。
(余談ですが、アメリカの石油はこれまでに埋蔵量の85%くらい使ってしまったことを宿題で計算しました。)

化石燃料の価格が上がれば、その分掘削・精製にお金をかけることができるので、いままで使っていなかった粗悪な化石燃料(タールサンド、重油、オイルシェル)も使うようになります。実際、今まで硫黄分が多くてとても使えなかったタールサンドは、今、どんどん石油の代替として生産されています。また、これらは炭素分が多いので二酸化炭素排出量が石油・天然ガスよりもはるかに大きいという特徴もあります。

ということで、化石資源が枯渇する!というのは確かに正確な記述ではなくて、
・ 化石燃料はあるけど高くなる
・ 二酸化炭素が相当たくさんでる(結果温暖化が問題になる)
ということなのだと思います。
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Commented by ihcioyr at 2008-11-02 16:21 x
以前は(数十年前)は、技術進歩(採掘技術の進歩(地質探査(3D)技術や深海採掘技術など))による化石資源生産コストの低減率が、化石資源の限界コストの上昇率を上回っていたので、燃料コストはほとんど上昇しませんでしたが、近年は、後者が前者を上回るようになったので、資源価格が上昇しはじめたとも解釈できると思います。
Commented by knj79 at 2008-11-05 03:44
>ihcioyrさん
まさに、おっしゃるとおりだと思います。貴重なご指摘、どうもありがとうございます。いろいろな情報を収集すると、1バレル10数セントまで生産コストが上がってきているようですね。ですので、10年前のような、1バレル10セント以下の時代は戻ってこないと思います。
Commented by SGW at 2009-01-02 23:38 x
ブログ「ん!-ピークオイル時代を語ろう-」を書いています。
英語のブログでは、The Oil DrumやEnergy Bulletinの記事を読んで情報を仕入れていますが、ピークオイル論についてはどうお考えでしょう?
Commented by knj79 at 2009-01-12 09:06
>SGW様
コメントありがとうございます。力の入ったブログ、拝見しました。
ピークオイルについては様々な考え方があると思いますが、個人的にはこのエントリに書いたとおり、安価に掘削・精製できる石油は早晩枯渇をするのだと思いますが、タールサンド等はまだまだ存在するというのが現状と理解しています。
by knj79 | 2008-10-19 15:26 | 環境政策 | Trackback | Comments(4)