2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

経済のグリーン化による雇用創出(UCバークレー研究結果)

カリフォルニア州の環境・エネルギー政策は、バークレーの先生方が様々な形でかかわっていますが(バークレーと州都サクラメントは地理的にも結構近いし)、今回もカリフォルニア州の政策を理論的に後押しするような研究結果が出ました。こういうアメリカのアカデミアの社会とのかかわり方、とっても気に入っています。

研究したのはバークレーのCERES(エネルギー・資源・経済サステナビリティセンター : Center for Energy, Resources, and Economic Sustainability)。エネルギー効率の向上を目指すカリフォルニア州の計画は12年間で家庭の所得を$480億(4兆8000億円)増加させ、40万人のグリーン雇用(Green job)を創出するという研究結果を発表しました。
Energy Efficiency, Innovation,
and Job Creation in California

そもそもカリフォルニア州の一人当たりエネルギー消費は、全米平均の、およそ半分。ダントツでアメリカトップの効率(だいたい日本と同じくらいの効率)なのです。その代償として、電気代も高かったりはするのですが、カリフォルニア州は環境・エネルギー分野のリーダーとして、AB32など様々な手段を講じ、さらなる省エネ促進、代替エネルギー導入などを進めています。

さて、今回の研究結果は、その新たな取り組みが、環境にいいというだけではなく、経済発展・雇用創出に大きく寄与するものである、というものです。82ページと大部なのでまだ全部は読んでいませんが、じっくり読んでみてまた感想を書きたいと思います。

バークレーの先生方も、メディアも大恐慌以来80年ぶりの経済危機が訪れるのではないかと伝えています。経済危機のもたらす社会不安の最大の要素の一つは失業率ですが、金融危機を乗り切る雇用・需要創出策として、オバマ候補が取り上げる代替エネルギー及び省エネ分野が注目されています。
バークレーの隣町、オークランド(アスレチックスのあるところです)で面白い取り組みが始まっているので、それについてもまたご報告しますね。


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by knj79 | 2008-10-26 04:02 | 環境政策 | Trackback | Comments(0)