2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

グリーンニューディール(Green New Deal)

(続き)

気候変動対策のためのエネルギー政策は大きく二つに分けられます。

① 需要サイドの対策(省エネ、燃費向上)
② 供給サイドの対策(新エネ・原子力導入、発電効率向上)

オバマ・バイデンプランでは、
①に自動車の燃費向上
②に再生可能エネルギー導入
を目玉に持ってきているように思います。
排出量取引は、①と②を両方カバーしているといえるでしょう。

エネルギー問題の多面性を十分踏まえ、総合的に理にかなったプランだと思います。

・ 環境・気候変動政策 > 2050年までに80%温室効果ガス削減
             及びそのツールとしての排出量取引の導入
・ 安全保障・防衛政策 > 中東・ベネズエラからの石油依存の脱却
             気候変動リスクの低減
・ 雇用政策 > 新規雇用500万人創出
         自動車関連産業(ディーラー含む)の雇用確保
・ 産業政策 > 自動車産業の保護
         クリーンテック産業(自動車含む)の創出

ひとつの分野だけで考えてはこのような総合的な戦略は立てられません。
複数の連立方程式をといた結果の政策パッケージだと思います。環境政策の立案には、このような総合的な視点が不可欠だと改めて感じます。環境によくても経済と社会に悪影響を与える政策は非常に実施が困難ですから。

昨日、金融危機の結果、アメリカのunemployment rateが6.5%に達したという報道がありました。Layoffが他国に比較して容易なこの国のことです。大恐慌の時の25%というのはありえないと思いますが、この値はまだ上がりうると考えるのが自然でしょう。

その中で、今新聞やニュース(特にサンフランシスコベイエリア)、大学のセミナーでよく聞く言葉が、

- Green Collar, Green Job(グリーンカラー、グリーンジョブ)
- Green New Deal(グリーンニューディール)

要は、大恐慌の際に民主党が行ったニューディールの再来として、オバマ政権は、グリーンニューディール(Green New Deal)を行うということなのです。

これからObama Administrationおよびカリフォルニア(特にここベイエリア)で矢継ぎ早に対策が発表、実施されていくことと思います。このブログでも逐次ご報告していけたらと思います。
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by knj79 | 2008-11-10 04:59 | 環境政策