2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

日本食とロハスとソフトパワー

先のエントリと関連して、日本の持つソフトパワーについて。

Wikiのソフトパワーの項目では、

ソフト・パワー(Soft Power)とは、国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることにより、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力のことである。対義語はハード・パワー。


と定義されている。

アメリカ人に限らず、各国の友人と話して気づく日本のソフトパワーの源。それは、

・ マンガ・アニメ
・ ゲーム
・ 日本食
・ ハイテク機器
・ 日本車

など。アジア人で宮崎アニメとスラムダンクを知らない人に会ったことがほとんどないし、僕らより下の世代なら、ドラゴンボールとポケモンは世界中で知られている。彼らは僕らと同じくらい、日本のマンガとアニメにどっぷりはまった人たちであると思っていいと思う。
特にアジア人には、宮崎アニメで繰り返し伝えられるメッセージ―自然との共生―がかなり評価が高い。

北カリフォルニアでは、感覚的に7割以上は日本車が占めていると思う。特に環境に関心が高い向きにはホンダの人気は絶大だ。

そして、日本食。健康で質が高いというイメージが定着しているようで、レストランも食材も、とにかく人気が高い。バークレーが特別意識が高いということもあるだろうが、スーパーや大学の売店でさえ日本の製品が売られている。野菜に関しては、Kabocha, Daikon, Hakusai、ありとあらゆるものがそろっている。

さらに、この前同級生から「サムライって本当にもういないのか?」「禅の精神について聞かせてくれ」と聞かれたが、日本人が持っていると考えられている精神性も知名度が高い。

何がいいたいかというと、予想以上に日本に対するイメージが高かった。日本は、「健康で持続可能なライフスタイル」、いわゆるLOHASな国と思われうる可能性を、現時点では持っているのではないか?環境分野で今持っている国際的なイメージは、これまでにないほど高まっているのではないか?

他方で、気候変動分野では「化石賞」という後ろ向きな称号をNGOから与えられ続ける日本。少しずつこの「LOHASな国」という国際的なイメージが棄損されていっていることは間違いない(NGOの発信力は日本で考えているよりも欧米では高い)。このイメージをソフトパワーという資源ととらえ、戦略的に活用することを考えてはどうか。資源は、その可能性をとらえて能動的に活かしていくことで初めて資源となるのだから。
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by knj79 | 2009-03-02 07:31 | 環境政策