2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

フレームワークを使いこなすイメージ

11時から4時まで学校で打ち合わせをし、同じ家族寮に住むメンバーと打ち合わせ第二ラウンドを僕の家で夕食を食べながらやろうかと提案。8時に彼らが来るので、カレーを作りながら食器を洗う。

さっと野菜を切って鍋に入れ、強火で煮込む間に、急いで食器とまな板をあらう。ぐつぐつと音が聞こえ始め、あ、焦げたら味が台無しになるな、火を弱めなきゃと洗う手を一瞬とめて思う。でも、

焦がすと確かにひどい味になるけど、ニンジンとか玉ねぎみたいな固い野菜はこの短時間でやわらかくしないといけないんだよな。焦がさずに強火で調理したいな。なんで焦げるんだろ。

そもそも焦げるって炭化することだよね、カレーのなべ底付近の部分がガスの火から熱エネルギーを受け取る速度が、上に熱エネルギーを逃がす速度よりも大きいから、その分炭化にエネルギーを使っちゃうわけだ。
(この時点で鍋を輪切りにして考えている)

下の方と上の方の温度差が大きいはずだけど、沸騰で移動しないかな。ああ、粘度が高いから移動は起こりにくいな。熱伝導しか起こってないよ。それじゃ熱移動の速度が遅いから火から受け取って入るエネルギーの移動速度よりも小さいはずだ。(熱伝導より流体の移動による熱伝達の方がずっと早い)

でも、ニンジンとか玉ねぎが柔らかくなるには組織を熱で壊さないといけないから、やっぱり熱エネルギーは強めにほしいなあ。固いのもおいしくない。

やっぱり引き続き強火でエネルギーを多めに入れつつ、鍋をこまめに撹拌して移動で熱移動を作って、炭化する前になべ底の熱を上に逃がそう。

と十秒間くらいお箸を拭きながら考えをまとめる。そのあとは、食器を洗う手を数分ごとに止めながら強火でカレーを煮込み続けた。

結論はなんら特別ではなく、普通のひとならお鍋が吹いてるからかきまぜるか火を弱めよう、となるので、こんな考え方をするのは無駄かもしれない。この程度の、こうなったら、こうするみたいな対処方法がはっきりしているときは、こういうフレームワークは不必要。しかし、目標があるんだけどどうやってやればわからないというときは、原理(フレームワーク)を理解して自在に使いこなせるというのは重要なんだと思う。

こういうエネルギー保存則などの熱力学、移動速度論みたいなフレームワークを通じて物(現象)を見てしまうのが癖になっている理系の人は多いと思う。僕がミクロ経済学とか計量経済学を勉強しながら思うのは、こんな風に、意識することなく自然に、すっと今学んでいるフレームワークを使って政策を考えるようになりたいなということ。そして、そこまで至るには、普段の生活から使い倒さないといけないんだなと思う。

カレーを混ぜてきます。
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by knj79 | 2009-04-26 11:33 | 環境政策 | Trackback | Comments(0)