2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

カテゴリ:キャリア( 18 )

信念と政策

NYから友人とその家族が来てくれて、楽しい週末を過ごすことができた。
ヨセミテ公園への道すがら(車で4時間かかります)、
久しぶりにまじめなことからふまじめなことまで話して、
いろいろと考えることがあった。

政策を生業にすることには、大きな特徴がある。
単なる手段・手法の話を超えて話が煮詰まると、
政策立案者である一個人の価値観や世界観が否応なく問われる仕事だ。
当然のごとく、各人の価値観や世界観は異なり、
さらにいえば対立することが少なくない。

そこで効いてくるのが、どこまでそれを信じているか=信念の強さであり、
その信念を他者に共感させ、動かす力なのだろう。
(GSPPの必修授業である"Leadership and Social Change"は
 こういう力を向上させるためにあるんでしょうね)

機会平等を求めるか、結果平等を求めるか。
どこまで個人間の、世代間の、各国間の格差を許容するか。
少数の個人の犠牲は、集団のためにどこまで求められるのか。
あるいは倫理的に認められるのか。

こういった問題を考えるときの前提は、個人の価値観や世界観である。
もちろん意思決定は国民から信任を受けた政治家が行うのだけれど、
政策に携わる人間はみな、こういった価値観や信念に非常に意識的である
必要があると思う。

こうした信念が求められる仕事というのもそれほど多くないと思う。
もちろん、それは必要条件であって、十分条件では決してないのだけれども。
だからこそ政策に携わることは難しいけれどもエキサイティングで、やりがいがある。
多くの人が公的な仕事に引き寄せられるのはこういう点にあるんだろうな、
と思いました。

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by knj79 | 2008-08-30 04:01 | キャリア
第2週5日目

先週のことですが、会社から派遣されて2年ほどシリコンバレーの
スタートアップ(ベンチャー)で働いている大学時代の友人M君と、
パロアルトのダウンタウンで食事をしながら話をしました。

Gordon Biersch。地ビール屋さんです。

彼は同年代の誰もが羨むほどのいい経験してきてるなあと
思うのですが、それでもいろいろと思うところはある様子。
30歳前後というのは、がむしゃらに働いてきた20代を
終え、周りが見え始める時期なのかもしれません。
M君は研究者として極めて優秀であることに加え、
人間としての深みも持っているので、是非イノベーションを
通じて社会を引っ張っていってほしいと強く思います。
彼がリーダーじゃなくて、誰がリードするんだということです。

そんな30前後の僕たちに送るべき言葉は、スタンフォードだし、
やっぱりこれできまりです。
2005年のスタンフォード卒業式でのスティーブジョブズの
スピーチ。So, keep looking until we find it. Dont settle!

Sometimes life hits you in the head with a brick. Don't lose faith. I'm convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You've got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers. Your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking. Don't settle. As with all matters of the heart, you'll know when you find it. And, like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking until you find it. Don't settle.
(中略)
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.


Jobsのスピーチ(動画)です。ぜひ。

M君は次の日、帰国の途につきました。彼の会社での更なる活躍を期待したいです。
またどこかで会いましょう。それまで僕も負けないように頑張ります。
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by knj79 | 2008-07-04 16:17 | キャリア

やりたい仕事

仕事の引き継ぎ、留学準備で追い込まれている今、
ここで書き込んでいる状況じゃないのはわかっているのですが、
引き継ぎ資料を作っていくなかで、
ふと結構重要なことに気づいたので、書き留めておきます。
(5分で!)

華やかさとか、仕事のダイナミックさとは関係なく、
どんなにつらくともやろうと思う仕事があるなと気づきました。

これって何がどう違うのかなと考えたとき、
・ 困っている人の役に立つような仕事
・ 困っている人の顔が目に浮かぶような仕事
に、より強くやる気を感じることがわかりました。
それがたとえ地味な仕事だとしても。

就職をするとき、
「君が重要だと思う仕事をやりなさい。
 そうしないと、力を出し切ることができないから」
と言われましたが、たぶん、「困った人の役に立つ」
というのが、「僕が重要だと思う仕事」なのでしょう。

これを基に自分のキャリアプランを考え、
履修科目やインターン先を決めていくことも
必要だなあと思いました。
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by knj79 | 2008-06-22 21:10 | キャリア

回転木馬のデッドヒート

「我々は我々自身をはめこむことのできる我々の人生という運行システムを所有しているが、そのシステムは同時にまた我々自身をも規定している。

それはメリー・ゴーラウンドによく似ている。それは定まった場所を定まった速度で巡回しているだけのことなのだ。どこにも行かないし、降りることも乗りかえることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。

しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える。」

回転木馬のデッドヒート(1985)より


ふむ。
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by knj79 | 2008-05-27 00:32 | キャリア
留学で見つけたいと考えていることは、
自分が主戦場として一生かけて取り組む
テーマです。
そしてその分野では、国内外の多くの組織から
必要とされるような人材になりたいと思っています。

異動の頻度が高い職場にいるおかげで、
新しい知識や経験、人脈が広がり、よいことも
多いと思います。
その一方で、環境政策立案や実施という仕事内容は
非常に高度な専門性や深い知識が必要とされる
時代となってきており、スピードを持って質の高い
アウトプットを出すには、政策立案能力に加えて
特定分野の深い専門性が必要になってきているのでは
ないかと感じます。

これは、スキルや知識という面だけではなく、その分野での
深く濃い人脈や経験を得るためにも重要でしょう。

現時点では、その専門分野は
・ 開発途上国への環境技術移転
・ 排出権取引等の経済的・金融的手法の環境政策への活用
・ ?

が候補です。
「?」というのは、こういった主戦場を3つ持ちたいと考えているため、
いまは考え中ということです。

授業や友人との議論、インターン等を通じて、
この2年間でしっかりと考えを深めていきたいと思います。
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by knj79 | 2008-05-17 00:47 | キャリア
僕の友人には、海外で勉強したり、働いている人が多い。

別に海外に出ることが偉いわけでは全くない。ただ、日本というホームグラウンドから飛び出して、アウェイでの闘いを挑むには、決断、準備も含めて、かなりの労力を伴うのは確実だ。

何をそんなに頑張っているの?もっというと、生き急いでない?なんてことを言われた友人も多い。そう、なんでだろう?何が彼らを突き動かし、高いハードルを自らに課し、大変なプレッシャーのなかで、闘っているのだろうか。

そんなことを考えていて、皆に共通することに気がついた。彼ら、彼女らは、非常に強く、高い自分自身のイメージを持っているようだ。たとえ、それが具体的でなくても。

長くなりそうなので続きます。
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by knj79 | 2008-02-28 23:05 | キャリア
僕の現時点での仕事に関する座右の銘は、

「強みの上に己を築け」
By ピーター・ドラッカー

です。

昔は
「自分にしかできないことをする」
By 自分

だったのですが、ほとんど同じ意味です。

自分の強みであり、かつ好きなことがなんだろうと
つらつらと考えてみると、

あ、「デザイン」だ。

と思い至りました。
元がエンジニアだからかもしれませんが、
設計して、動かないといやだ。
というのがあるので、デザインしっぱなしというのは
いやなのですが、それはさておき。

全体をデザインすることが好きなんだなあ。
絵をかくのも、考え方を構造化するのも、スライドを作るのも、
計画を決めて実施するのも、同じことだったんだなあ。

なるほど。じゃあ政策の世界でデザインしよう。
交渉でも事業企画でも、法制度でも、デザインできることは
いっぱいある。逆に、デザインとは関係ないプロセスもある。
僕はデザインに特化すべきなのかもしれないな。

これからすべて「デザインできるかどうか」という視点で
仕事を見ていきたいと思います。

留学と関係ないですが、今日の気づきを備忘のために
書き記してみました。
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by knj79 | 2008-02-25 00:17 | キャリア
どんな職業についていようが、Surviveしていく
ためには、自分とその他大勢と差別化をしていく
ことが不可欠だ。

エッセイを書くときに、まさにこの点で悩んだんだけど、
一番の差別化は、”Be myself”であることだと
思った。

どういう環境で生まれ育ったか、小学校から大学まで
受けた教育、友人、就職後の仕事、これらの組み合わせは
自分だけのオリジナル。
そしてなにより、そこで育まれた社会に対する問題意識と、
自分の性格。その二点は誰にも真似できないし、
そこに根ざした仕事や学問をしていくことによって、
一番価値のある仕事ができると思う。

ひいては、社会に一番のインパクトを与えうるだろう。
英語では当たり前のように使われる表現がある。
Be yourself.
Be original.

自分にしかできないことをしよう。

高校時代に決めた目標。
幾度となく自分の心の中で繰り返してきたけれど、
結論は結局これだったりする。
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by knj79 | 2008-01-27 11:07 | キャリア