2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

カテゴリ:その他( 37 )

GMが破産した日

普段はあまり私語のないインターン先だが、今日は何度もGMの破産の話で盛り上がった。やはりアメリカ人には大きな衝撃だったようだ。

もうアメリカに自動車会社なんていらないんだよという声がまず多かった。別にアメリカ製の自動車に乗りたいわけではないしね、と。実際、バークレーやサンフランシスコ界隈では7割くらいが日本車だ(ただしアメリカ製の)。一方、エンジニアや年配の方からは、GMが世界のトップを行っていた時期を知っているので思い入れが強く、なんでこんなことになってしまったのかと嘆く声もあった。ただ、彼らに共通した意見は、GMが立ち直ることはないだろうというもの。無駄なことに我々の税金をつぎこんで・・・と一同溜息。

自動車会社の話となって、日本の話がでないわけもない。バッシングでもされるかと思ってひやひやしたが、デミングが60年前に日本にいって品質を向上させたという話から始まり、いや、製造業に向いた国民性だよとか、ハイブリッドはやはりすごいとか、そういう話で落ち着いてほっとした。もう、20年前のジャパンバッシングのようなことはないんだろう。もうアメリカはだめかもわからんね、という意見に対し、次のスーパーパワーはGreat Mandarinだよという声。みんなうんうんうなづく。彼らの眼は中国に向いたということか。
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by knj79 | 2009-06-02 12:36 | その他 | Trackback | Comments(2)

記者の仕事の難しさ

インターンで必要に迫られて、再生可能エネルギー関係の政策、たとえばFeed in Tariffとか、RPSとか、Green Certificateについて、英語で検索する前にさっと最新の状況を抑えるべく、まず日本語のインターネットで検索した。Feed in Tariffなんかは日本語の新聞や雑誌の記事が結構ひっかかったので2時間ほど読んだのだが、怪しい内容のものか、うわっつらをなぞったものが多かった。エネルギーや環境政策をずっと追っているジャーナリストが書いたものは、ちゃんと書けている。

別に記者さんたちを批判をするつもりはなくて、人事の制度上、仕方ないんだろうなと思う。たとえば僕が、全く土地勘のない内容の講義なり、会議なりを聞いて、まともにノートがとれるだろうか。分かりやすく人に伝えるのはもっと難しい。まずお手上げだ。そこまでの状況ではないにせよ、彼らの仕事はそれに近いものがあると想像する。困難な仕事だ。

記者一人がカバーする領域はおそろしく広く、それに加えて、職場(分野)のローテーションさえあるのだ。内容や背景に精通している人が書いているわけがない(と考えた方が無難だ)。彼らが伝えるプロであるのは認めるが、内容を理解していないものを書くのは困難だ。そして、読者であるわれわれが、それを的確に理解するのはさらに難しい。

さらに、これはエネルギー政策や環境政策の分野で顕著なのだが、経済学の常識のもとで政策が作られているので、その前提を知らずにポイントをつかみ、記事を書くのは困難だというのも今回発見したこと。

政治学の授業のゲストスピーカーで来てもらったバークレーのジャーナリストスクールの教授は、経済学でPh.Dを取り、ニューヨークタイムズで経済政策を長年追った方だった。政策も複雑化している今日、それを伝える側も専門化をしないと難しいのだろうなと思う。

そして、こちらは専門家からのアプローチだが、できるだけ内容を分かりやすく伝えること。分かってもらえなくてもなんどでもブリーフすること。あとは字数制限のないブログを書くこと。専門家の書くブログは、素晴らしいものが多い。
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by knj79 | 2009-06-02 12:00 | その他 | Trackback | Comments(2)

WBC準決勝進出!

リーディングをしながらちらちらテレビを見る。たった今日本勝利。岩隈も杉内も素晴らしかった。イチローが復活して、優勝は日本か韓国じゃないのというのがESPNの評論家の見立て。

ただ・・・、韓国戦はもういいよ。この大会は拡大日韓戦か?次回からもう少しまともなレギュレーションになること期待。
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by knj79 | 2009-03-19 15:59 | その他 | Trackback | Comments(2)
意外に思われるかもしれませんが、アメリカに来ている留学生は日本の政治や政策、経済、宗教、文化などについてよく勉強していて、日本人(僕)にいろいろな疑問をぶつけてきます。アジア・太平洋の友人は言うに及ばず、南米の友人も勉強している傾向がありますね。アメリカ人はそうでもない(まあ、留学してくるような留学生のほうが国際関係に興味が強いのは当たりまえかもしれません)
そういうとき、こちらも日本との比較で彼らの国について話を聞くことができるので、ついつい一時間くらい話し込んでしまうこともあります。

日本の政策立案プロセス、政官関係、総理の頻繁な交代、太平洋戦争、神道と仏教と禅、系列と終身雇用、教育制度、社会階級あたりがよく聞かれることです。こちらとしては、日本代表として聞かれているようなものなのでこりゃ適当に答えていられないなと日本人、アメリカ人、イギリス人などが書いた日本史の本を読んでいます。

バークレーは伝統的に日本研究・東アジア研究が盛んな大学であり、東アジア図書館という膨大な日本語の蔵書を有する便利な図書館があるので、たまに足を運んで借りて読んでいます。

枕が長くなりましたが、「日中戦争」(講談社現代新書)という小林英夫先生が書かれた本が東アジア図書館に新刊で入っていたので、読んでみたらこれが面白い。日中戦争(1938-1945)における日中の戦略を比較し、日本=ハードパワー・中国=ソフトパワーという構図は現代でも変わっていないことを示して今後の日中関係についても考察するというもの。

その中で、日本に留学をし、中国の国民党軍を指揮して日本軍を迎え撃った蒋介石の日本人・中国人観が鋭かったのでご紹介しますね。


蒋介石の日本人観・中国人観
 蒋介石の戦略の根底には、日本人と中国人についての彼ならではの分析があった。両国の国民性をも考慮したうえで導かれた戦略であったことがわかる例を紹介しよう。
 三八年一月十一日の「(略)抗日戦の検討と必勝の要諦」(略)で、彼は日本人と中国人の長所・弱点を比較して次のように述べている。

・ 日本側の長所
 小ざかしいことをしない
 研究心を絶やさない
 命令を徹底的に実施する
 連絡を密にした共同作業が得意である
 忍耐強い

・ 日本側の短所
 国際情勢に疎い
 持久戦で経済破綻を生ずる
 なぜ中国と闘わねばならぬかが理解できていない

・ 中国側の長所
 国土が広く人口が巨大である
 国際情勢に強い
 持久戦で戦う条件を持っている

・ 中国側の短所
 研究不足
 攻撃精神の欠如
 共同作戦の稚拙
 軍民のつながりの欠如


戦争というのは、国力と国力のぶつかり合いということで、どうしても現在の状況に対するメタファーとして読んでしまうのですが、蒋介石が指摘した特質は70年前からどれほど変わっているだろうかと考え込んでしまいました。ここで書かれた長所というのは、現在でも日本の他国に対するアドバンテージとして誇るべきものだとアメリカに来て実感しますが、他方でハードパワー(経済力・軍事力等)に頼りソフトパワーを軽視する傾向と大局観を持ったリーダーシップの欠如については、これまた現在においてもある程度いえてしまうのではないか?

時間軸と空間軸の中に日本をおいて、今後の日本社会の針路を考える力。明日からすいすいと仕事で使えるような能力ではありませんが、今後政策を作っていく上で欠くことのできない力だと思います。目的地を目指して出発するときに、どんなに速度が速い車でも、地図を持っていなければ逆方向に走ってしまうこともあるのです。
留学中は歴史について学び、世界中から集まった友人や教授と議論することができます。そういった力をつけるトレーニングとしてまたとない機会だと思うので、自分なりの考えをまとめていきたいと思います。
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by knj79 | 2009-03-01 03:29 | その他 | Trackback | Comments(4)

誕生日

金曜日、朝6時半に妻に起こされ2階に下りると、サプライズで手作りケーキが待っていました。その後授業に出て、タイレストランで妻と一緒にランチをし、近くの映画館で"Slumdog Millionaire"を見ました。素敵な誕生日でした。
メール等でメッセージをくださった皆さん、どうもありがとうございました。

ひとつの区切りの日ということで、せっかくなので20代のおもな出来事を日記に書き出してみました。決断と、偶然と、多くの人の支えの積み重ねで今ここにいることを強く思い出させてくれました。ここで偶然これをしたからいまここにいけど、実はちょっと違うことをしていれば、今頃全然違う場所で、全然違うことをしていてもおかしくないということがいくつもあり、人生ってすごく不思議なものだなと思いました。

新入社員のころから35歳くらいに間違えられ続けて来た僕ですが、実はようやく30歳です。未熟者ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。
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by knj79 | 2009-01-25 13:55 | その他 | Trackback | Comments(4)
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by knj79 | 2009-01-20 13:23 | その他 | Trackback | Comments(0)
10年前に初めて海外旅行をしたときに訪れた都市のひとつがSanta Barbaraでした。どこまでも青い空(ほとんど濃紺)。緑にあふれ、オレンジの屋根とクリーム色の壁で統一されたゆったりした街並み。振り向けば山脈、前を向けば太平洋が広がっている。僕にとってのカリフォルニア(アメリカ)のイメージを決めたのはこの街だったんだなあ。UCサンタバーバラ(バークレーの姉妹校)で勉強できる人がうらやましいなあ。

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by knj79 | 2009-01-20 04:04 | その他 | Trackback | Comments(0)
冬休みの最後に4泊5日の旅行をしてきました。南カリフォルニアの大自然と歴史、街並みを堪能できました。

まずは世界一美しいハイウェイといわれるPacific Coast Highwayの道のりから。なお、写真は妻が撮影したものです。
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by knj79 | 2009-01-20 03:44 | その他 | Trackback | Comments(0)

年末までの予定

完全に自分向けですが、年内の予定をまとめておきます。
サンクスギビング明けたら息つく暇、ないなあ。

12月1日(月) UC Village(世帯寮)に引っ越し

12月3日(水) サブプライム問題に関するポリシーメモ提出(Econ)
        ※オプションやハウジングマーケットについて勉強中。
        
        統計グループプレゼンテーション

12月4日(木) 統計プロブレムセット提出

12月5日(金) エネルギー気候変動緩和に関するポリシーメモ提出
        エネルギープロブレムセット提出

12月10日(水) 経済学プロブレムセット提出

12月12日(金) 経済学ファイナル

12月15日(月) エネルギーファイナル
         統計ファイナル

12月22日(月) 妻をお迎え

         自動車購入?

妻との新生活がとっても楽しみです。
それを頼りに15日まではがんばろう。
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by knj79 | 2008-11-29 02:52 | その他 | Trackback | Comments(0)

ニューヨーク!

NYでお世話になった皆様、どうもありがとうございました。
地下鉄が15分謎の停車をし、飛行機を一便逃しましたが、無事DCに到着しました。
NYは素晴らしかったです。

明日は朝からハードです。がんばります。

ふと発見したグラウンドゼロ。こんな市街地に飛行機が突入したなんて・・・。
この場に来てようやくその異常さを実感できた気がする。
単なる工事現場だと思って通り過ぎるところだった。

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エンパイアステートビル。
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by knj79 | 2008-11-13 12:39 | その他 | Trackback | Comments(0)