2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

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大統領選も来週火曜日に控えて、オバマの環境アドバイザーのDan Kammen先生による、両大統領候補のエネルギープランへの意見がサンフランシスコクロニクルに掲載されました。

10月24日付 サンフランシスコ・クロニクルOp-Ed

Danとはエネルギーの授業の後で話すのですが、来週は時間をとってもらって少し長く話せそうなので、今後のエネルギー政策について議論してこようと思います。この先生、テレビに出たりDCに行ったり忙しいかたなのです。
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by knj79 | 2008-10-31 09:19 | 環境政策

秋の空はどこまでも高い

気温が急に下がってきました。空気が澄んで、空が高く見える気がします。

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あと関係ないけどクマ。


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by knj79 | 2008-10-30 10:46 | UCバークレー

緑の雇用(Green Job)

前回の続きです。
最近、オバマ候補の演説でも、ニュースでもよく聞く緑の雇用という言葉。Green Jobとか、Green Collar(ホワイトカラー、ブルーカラーに続く3つめの職種)と呼ばれています。抽象的でいまいちぴんと来なかったのですが、いよいよ全国に先駆けて、バークレーの隣町、オークランド市で今週からプロジェクトが始まりました。その名も

Oakland Green Jobs Corps

電気工事の技術は失業者への職業訓練としてはメジャーだと思いますが、このプロジェクトは太陽電池の設置技術を失業者に習得させて、温暖化対策と雇用対策の両方をやってしまおうとするもの。
カリフォルニアではAB32という法律により今後太陽電池の設置が急拡大することが確実ですので、まさに行政主導の雇用対策なのです。すでに、ベイエリアの企業が、本プログラムの受講生の受け入れを表明しています。

オークランド市が約2500万円($250,000)拠出、トータルで約7500万円($750,000)のプロジェクト。このパイロットプロジェクトをモデルとして、全国に普及していく考えのようです。金融危機で大量の失業が発生するおそれがありますが、その一つの吸収先としてうまく機能することを期待したいです。
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by knj79 | 2008-10-29 14:41 | 環境政策
カリフォルニア州の環境・エネルギー政策は、バークレーの先生方が様々な形でかかわっていますが(バークレーと州都サクラメントは地理的にも結構近いし)、今回もカリフォルニア州の政策を理論的に後押しするような研究結果が出ました。こういうアメリカのアカデミアの社会とのかかわり方、とっても気に入っています。

研究したのはバークレーのCERES(エネルギー・資源・経済サステナビリティセンター : Center for Energy, Resources, and Economic Sustainability)。エネルギー効率の向上を目指すカリフォルニア州の計画は12年間で家庭の所得を$480億(4兆8000億円)増加させ、40万人のグリーン雇用(Green job)を創出するという研究結果を発表しました。
Energy Efficiency, Innovation,
and Job Creation in California

そもそもカリフォルニア州の一人当たりエネルギー消費は、全米平均の、およそ半分。ダントツでアメリカトップの効率(だいたい日本と同じくらいの効率)なのです。その代償として、電気代も高かったりはするのですが、カリフォルニア州は環境・エネルギー分野のリーダーとして、AB32など様々な手段を講じ、さらなる省エネ促進、代替エネルギー導入などを進めています。

さて、今回の研究結果は、その新たな取り組みが、環境にいいというだけではなく、経済発展・雇用創出に大きく寄与するものである、というものです。82ページと大部なのでまだ全部は読んでいませんが、じっくり読んでみてまた感想を書きたいと思います。

バークレーの先生方も、メディアも大恐慌以来80年ぶりの経済危機が訪れるのではないかと伝えています。経済危機のもたらす社会不安の最大の要素の一つは失業率ですが、金融危機を乗り切る雇用・需要創出策として、オバマ候補が取り上げる代替エネルギー及び省エネ分野が注目されています。
バークレーの隣町、オークランド(アスレチックスのあるところです)で面白い取り組みが始まっているので、それについてもまたご報告しますね。


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by knj79 | 2008-10-26 04:02 | 環境政策

10月末のバークレー

ずーっと雲ひとつなく晴れてます。日本でいう秋晴れが夏からこっち、ずっと続いているような感じです。唯一季節の変わり目が感じられるのは、リス君。彼らは、冬の間の食糧を求めてか、大変活発に活動をされています。今日は友人と屋外のカフェで話していたら、食べ物をおねだりするリス君たちに囲まれました。写真とればよかったなあ。

しかし暑い。

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by knj79 | 2008-10-25 08:20 | UCバークレー

バークレーの気候

東側に留学されている方々によれば、あちらはもう氷点下への突入が始まっているとのことですが、バークレーはいまだに最高気温25℃以上を保っています。今週はほぼ30℃。でも夜は10℃ちょっとです。

夏は寒い寒いといっていましたが、結局7月からその温度がずーっと続いている感じで、なんというか、季節感がないです。当然昼間は半袖で歩き回っています。

西海岸の売りは素晴らしい気候だというのは、住んでみて実感します。青い空、温暖な気候、こういったものも留学先を検討される際には、考慮に入れてもいいかもしれませんね。ご家族と一緒に留学をされる方は、特に重要かもしれません。

あ、そういえば、まだ雨も一度しか降ってないなあ。雨と紅葉はあったほうがいいんだけどなあ。
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by knj79 | 2008-10-24 15:35 | UCバークレー

山場の木曜日終了

終わった・・・。

今日、木曜日は、政治学の最終ポリシーメモ(NYの鉛汚染について。今までで一番複雑で難しかった)の締切、統計の宿題(統計ソフトSTATA開始。これは楽しい)の締切、そしてエネルギーの中間試験(時間が足りない!)と三連発で、くたくたになりました。朝4時に起きてメモの仕上げから中間試験まで、綱渡りのような生活でしたが、なんとか無事終わりました。

はー、毎日締め切りがあるのもつらいですが、こうやって一日に集中してやられるほうが辛いです。

再来週からまた経済学と統計学の中間試験が始まります。試験ばっかりだ!今日はテニスに行ってきます!
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by knj79 | 2008-10-24 08:23 | 公共政策大学院(GSPP)
エネルギーの試験が明後日に迫り、スライドや宿題を見直しています。
この授業では、発電や省エネに関する技術オプションについても学ぶのですが、久々に触れる熱力学は楽しかったりする。

ところで、アメリカでは排出量取引の導入がいよいよ始まろうとしています(東側の州連合、西側の州連合)。また、大統領選の両候補も、排出権取引を明言しています。少し話はずれますが、GSPPのフリードマン先生は西側の排出量取引の制度設計においてリーダー的役割を果たしている経済学者。この前もセミナーで質問してきました。

技術のイノベーションという観点からいうと、排出量取引は、炭素税と同様に、温室効果ガスの削減の手法を問いません。そこが、「太陽電池」、「バイオ燃料」、「電気自動車」といったように、技術オプションを狙い撃ちした政策オプション(補助金、フィードインタリフ、政府予算によるR&D等)と大きく異なるところだと思います。(もちろんそのほかにも違いはたくさんあります)

僕は、企業と政府との技術情報に関する情報の非対称性が存在する以上、政府が技術を狙い撃ちして支援せず、企業が持つ情報を生かして費用対効果がいい方法を試行錯誤してもらう方が効率がよいのだと思っています。
授業で聞いたうろ覚えですが、発電設備からのSO2の削減を狙ってアメリカで排出量取引を導入したら、予想された対策(脱硫装置の設置)ではなく、硫黄分の小さい燃料(質のよい石炭の導入&石炭を微粉化して洗浄)を導入して解決した、という有名なお話があるそうです。手段は任せてコストの小さい方法を選んでもらう、というのは確かに経済的に合理的。

書きかけですが、宿題&試験勉強に戻ります。
このお話については、また。
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by knj79 | 2008-10-22 15:04 | 環境政策
世論調査ではオバマ候補が大幅にリードしている大統領選ですが、サンフランシスコクロニクルに両候補のエネルギー政策がコンパクトにまとまっていたのでご紹介します。

Candidates' energy plans like peas in a pod

要はですね、原子力を除くとほとんど論点は同じだよ、ということです。
(手法は少しずつ違う)

気候変動 → 排出量取引で対応。
         温室効果ガスを2050年までに1990年の6割から8割削減

自動車 → 燃費のいい自動車を購入できるように、税還付(一人数十万円)
        (プラグインハイブリッド、バイオ燃料車)

再生可能エネルギー → 研究開発を支援。(政府資金&減税)

オフショアドリル → マケイン候補は重視。オバマ候補も必要性は指摘。

石油会社の利益 → rainfall profit(棚ぼた的な利益)に課税。投機的取引の規制。

など。原子力は、マケイン候補は2030年までに45基としていますが、オバマ候補は使用済み燃料の保管の研究を進めるということにとどめています。

ただ、本記事でも指摘しているように、また、学内のエネルギー関係のセミナーでも指摘されていますが、金融危機の結果、財政負担や企業、国民のコスト負担を必要とする上記のような政策の実施は厳しくなるおそれが非常に強いです。次期大統領にはなんとかふんばってほしい。
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by knj79 | 2008-10-22 11:50 | アメリカ大統領選2008
これまで全然書いていなかったのですが、公共政策大学院はプロフェッショナルスクールということで、学生が希望するインターンシップ&就職先を見つけることができるよう、キャリアアドバイザーがついて非常に親身に活動を支援してくれます。

就職活動のレジュメの作成や、はじめてのメールの書き方、面接のコツなどを教えるワークショップから始まり(握手の仕方とか!)、毎週、連邦政府やコンサルティングファームのインフォメーションセッションがお昼御飯の時間におこなわれています。みんな、お昼ごはんを食べながら、もぐもぐ聞いているわけですが、わざわざ大学しかないようなバークレーまでよくやってきてくれるよなあと感心してしまいます。それだけGSPPの卒業生が活躍しているということなのでしょう。

さて、ネットワーキングイベントの一環で、11月12日~16日までワシントンDCに行ってきます。世界銀行などの国際機関、ブルッキングス研究所などのシンクタンク、あといくつか連邦機関をめぐるとともに、GSPP卒業生が集まるディナーが13,14両日に行われる様子。

夏休みの10週間のサマーインターンシップはDCで行うか、他国で行うかしたいなと思っています。そのきっかけを作れたらいいな。今は宿題と中間試験であんまり考える時間がないけれど。。またDCの感想をご報告します。東海岸は初めてなので、楽しみです。

(旅程)
11/12 5:45PM DC入り
11/13、14 ネットワーキングイベント
11/16 8:25AM DC発 1:30PM サンフランシスコ着
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by knj79 | 2008-10-21 13:37 | 公共政策大学院(GSPP)