2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

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聞いたときには経験不足のために、にわかには得心し難いのだが、本質をついているために心に刺さって離れない言葉というのがある。大学の恩師の言葉にはそういう言葉が多い。

その一つが、「二つの分野がわかれば、世の中のことはだいたい分かる。」というものだ。

一つじゃだめだ、一つだけだとその分野のことしか分からない。二つなきゃいけない。二つわかれば、あとは他の分野は大体おんなじだとわかる。理解のベースができる。

浅い理解じゃ意味がない、わかるっていうのは、深いところのメカニズムがしっかりと分かることだ。上っ面だけをわかったような気持ちになっても、新しいものは何も作れない。

こういう言葉は、自分が何かを選択するときの基準になるものだなと思う。この2年間、興味のままに広く浅く学ぶのではなく、経済学やエネルギー市場について深く学ぶことを選んだのは、この言葉に影響されたからだ。実際、ひとつのことを深く学ぶことで、同じような現象が違う分野でも形を変えて起こっていることがすごくよく分かる。

まだ「本当にわかった」というには、遠いところにはいるのだが、自分にとっての「二つ」というのは、工学と経済学、その応用の場は環境政策ということになるのだと思う。
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by knj79 | 2010-04-12 04:02 | キャリア | Trackback | Comments(0)

パパ

「パパ、パパ」

と娘が言い、微笑むのを見るときの嬉しさは、父親になる前には感じたことのない種類のものだ。
妻と二人で娘の成長を見守り、感謝する日々。

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by knj79 | 2010-04-11 16:12 | その他 | Trackback | Comments(0)

Monument Valley

グランドサークルはすごい。あの地域にしばらくいると、人生観が変わってしまう気がする。

なかでもモニュメントバレー。自然と文化と開発の関わりについて考えさせられた。

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by knj79 | 2010-04-10 15:41 | その他 | Trackback | Comments(0)

記憶の洪水

大学やUC Village(大学の家族寮)が、無料でParentingやFatherhoodのセミナーをたくさん提供している。子育ての仕方が日本とアメリカではそれこそ全く違っていて、本当に面白い。だから、僕たち夫婦はなんども参加している。

以前のセミナーで、いわれたこと。「子育てをしている間に、深く眠っていた小さい頃の記憶が、洪水のように(like a flood)押し寄せてくるよ。最初は『なんだこれは』って混乱すると思う。でも、それはParentingには必要なこと。自分の夫は、しばらく涙が止まらないなんていうこともあった。」

子育てをされたみなさんなら、同じことを感じると思う。時にはフラッシュバックのように、完全に忘れていた記憶が蘇ってくる。そして、小さい頃の経験が、否応もなく今の自分を形作っていることを知る。

父親として、暖かい家族の記憶を作っていきたいと思う今日この頃である。
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by knj79 | 2010-04-09 06:09 | その他 | Trackback | Comments(0)
修論を書きながら思ったこと。

政策立案には、必ず未来についての予測がつきまとう。どこまで突き詰めても不確実性は排除できない。政策が予測通りに企業・消費者の行動を変化させるか、技術革新が再生可能エネルギーのコストを下げうるか、化石燃料由来のエネルギーの価格がどのようなトレンドで上昇するか。未来は誰にも分からない、というのが真実だが、リスクをマネジメントする方策をきちんと持っている必要がある。

気候変動政策を例にとっても、積極派は極端に楽観的な仮定を、消極派は極端に現実的な仮定をおいて計算をしがちだ。議論は平行線をたどる。それらはどちらも間違っているとは言えないが、合理的な意思決定をするためには、その不確実性を無視してはいけない。極端な仮定をおいてはいけない。

不確実性から目をそむけるのではなく、冷静にそれを見据えて、その不確実性が予測にどのような影響を与えるのかを定量化すること。

その上で、不確実性を(良い方向に)減じるためにどのような政策をとりうるかを考える。また、時間の推移とともに現実が見えてきたら、どのように政策を変化させていくかを予め決めておくことも、リスクを管理するためには不可欠だ。

一般論として、推進派はバラ色の未来を語り続ける一方で、冷静にリスクを管理していく責任を一義的に負っているはずだ。


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キャンパスには桜が咲き、合格者とその家族(と思われる人たち)が大挙して見学をしている。春です。
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by knj79 | 2010-04-07 06:37 | 環境政策 | Trackback | Comments(0)