2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

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今日、Cheveron Hallで公共政策大学院(GSPP)の卒業式があった。本当に、本当に素晴らしい一日だった。たくさん書くべきことはあるように思うけど、くたくたなので少しだけ忘れないうちに書いておきたい。

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式の半ばの最優秀論文賞(Smolensky Prize)の発表で、Danが僕の名前を呼んだ時、頭の中が真っ白になった。全く予想をしていなかった。その後、Danから僕のAPAの内容、意義、オリジナリティなど受賞理由の説明が続く。その事自体に現実味が感じられない。おい、あのDanが僕のAPAをえらくほめてるよ、と。

Danから、A potential future leader in energy fieldという、僕には明らかに過大な紹介のあとで、壇上に呼ばれる。思わず顔に手を当てて天を仰ぐ。

68名のClass of 2010の友人たちと、壇上の先生たちが次々と立ち上がり、割れるような拍手と大きな歓声。僕の人生の中で、こんなに大きな拍手と歓声を受けるのは、間違いなく初めてだ。

壇上では、ハーバードの赤いガウン(とても目立つ)を着たDanが笑っている。壇上に向かう途中で、妻と娘が満面の笑みを浮かべて待っている。本当にありがとう、と一瞬3人で抱き合う。お世話になったスタッフたちから、You did it! Congratulations!と声をかけられながら、階段を登る。

階段を上った舞台の上からは、立ち上がって興奮気味に拍手と歓声を送る友人たちの顔がよく見える。みんな、ありがとう。舞台の中央へ進み、Danと抱き合い、少し言葉を交わす。おめでとう。本当によくがんばった、と。そして固く握手をして額に入った賞状を受け取る。壇上ではお世話になった先生方と握手をする。

舞台から降りると、友人たちから、おめでとう!と肩を叩かれ、握手を求められる。妻、娘、友人、先生、みんなの笑顔が何よりも嬉しい。そして席に着く。夢を見ているようだ。

最後にDanから、The hardest partはこれからだ。政策を実行していくことを期待するという激励。そうなのだ。本当に、そのとおりだ。


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今日、多くの人に助けていただきながら、カリフォルニア大学バークレー校にて、公共政策学修士(MPP: Master of Public Policy)を得ることができました。応援していただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。
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by knj79 | 2010-05-16 16:22 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(15)
ありがたいことに、先週提出したAPAが最優秀論文賞(Smolensky Prize)候補にノミネートされた。

各ゼミ(10人程度)から教官が優秀論文を一つ推薦し、これから今週開催される選考委員会で最優秀論文が一つ選ばれる。あの優秀な10人のゼミ生から選ばれたのは非常に光栄で、驚いている。

最優秀賞に実際に選ばれるのは正直非常に難しいと思う。ただ、この世界の第一人者であるDanにまがりなりにも認められたのは、それだけでとても嬉しい。

すべては、論文を書いている間、支え続けてくれた妻のおかげである。感謝の気持ちでいっぱいである。お忙しい中僕の英文をエディットしてくださったアメリカ人の友人たちにも感謝したい。また、この論文は経済学をともに学ぶ友人・同僚・先輩たちとの議論にインスパイアされた。感謝したい。
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by knj79 | 2010-05-11 02:59 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(6)

APA提出

昨日の深夜、メールにて指導教官のDanにAPA(修論)を提出した。
(紙での提出は来週)

最後、これでAPAが終わりだと思うと、メールの送信ボタンを押すのがためらわれた。これでいいのかなという躊躇があり、でももう時間だというあきらめもあった。

朝起きると、Danからメールが来ていた。このプロジェクトは環境政策を新しい方法で捉えるもので、日本の歴史的文脈上とても重要であること、これからも連絡をとりあっていこう、といった内容が書いてあった。

中でも、再生可能エネルギーのような、気候変動、産業競争力、雇用、安全保障などの様々な分野が関係する分野では、まともで、優秀で、多様な人々(neat and smart and diverse people)と一緒に仕事をすることが何よりも重要だというコメントが特に印象に残った。

環境と産業、実務家と学者、NGOと政府あるいは企業、経済学と法学あるいは工学、政策とビジネス、分野が違えば価値観も思考様式も違う。協働という言葉は美しいが、掛け声だけで上手くいかない事例を、それこそなんどもなんども見てきた。

グリーンジョブやグリーンニューディールというコンセプトを立ち上げたDanが体現しているように、分野を超えた大きな絵を描いた成功例には、必ずギャップを埋める核となる人やグループがいるものだ。Danの超人的な生活や歩んできた道のりを聞くと、常人にできることではないとひるんでしまうが、微力ながら僕も異分野の橋渡しをできるようになりたいと思う。
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by knj79 | 2010-05-06 16:01 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(2)

こんなの書いたっけなあ

論文の最終チェックをしながら、こんなの書いたっけなあと思う文章がたまに出てくる。先生方に一言一句直してもらったので原型をとどめていない部分もあるのだが、それだけではなく、普通に自分が書いたことを忘れているものある。

ある時に集中して考えたことは、書き留めておかないと忘れる。さらに、書き留めても書いたことを忘れてしまう。

だからたぶん、思いついたことはちゃんとどこかに書いておいた方がいい。そして、それはウェブ上でもなんでも公開しておいた方がいい。自分はそれを忘れても、誰かがぐぐって忘れ去られた考えを活用してくれるかもしれないから。
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シャタック通りのグルメゲットーのあたり。
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by knj79 | 2010-05-05 06:09 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(2)
今日修論(APA)の最終発表があった。25分発表、20分質疑応答。ちょっと内容を盛り込みすぎの感があり、発表の最後で少し息切れして2分ほどオーバーしてしまったが、まあよしとしよう。

Danからは、いくつか厳しい指摘をもらったものの、全体的な内容は良いのであとはこの政策をどう売り込むかというフレーミングをもう少し工夫すべきというコメントをもらう。特に、僕の扱っている日本の政策分野の、歴史的な流れと世界全体からみた位置づけを明確にすることによって、より賛同を得られる政策となるだろうということ。一つ上の視点で政策をみるということだと思う。なるほどなあ。

(しつこいようだが)Eightfold Pathでいうところの”Tell your story"だ。クラスメートからも、内容をよりポジティブに見せるようなちょっとした変更を提案してもらった。

みんなの発表のあと、Danも交えてバーで打上げをしてつかのまの息抜きをしたのち、みな明日の修論提出に向けて家路を急ぐ(Danが忙しすぎて提出日の前に打上げをセットせざるをえなかったのである)。卒業後の進路の話をしながら、いよいよ我々も実戦の場に戻っていくことを実感する。

もうひとつの授業のストラテジーメモの提出が今晩ということもあって、修論の仕上げを棚上げして、全然違うメモを書いている(泣)。あとはこのメモの提出、修論の提出、そして来週のファイナル試験を残すのみ。

2年間の修士課程も終りが近づいている。



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by knj79 | 2010-05-04 15:49 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(0)

Google Earth

グーグルマップ上でグーグルアースが見れるようになって、息抜きに見てしまう。youtubeにビデオもアップされているけど、自分でぐりぐり動かす方が楽しい。

バークレーもあります。



圧巻はマンハッタン。



日本も。

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by knj79 | 2010-05-02 15:41 | その他 | Trackback | Comments(0)

ペーパーレス化成功

環境を良くすることを一応生業にしているので、いつかは仕事のペーパーレス化をしたいと思っていたのだが、恥ずかしながらなんども失敗してきた。しかし、4ヶ月続いたので今回はおそらくうまく行ったといってもいいと思う。ペーパーレスにした方が、生産性も上がったし、快適である。

論文を書くためには膨大な資料を集めて読み込む必要がある。それを全部プリントアウトして整理することはどうしても避けたかった。大きなファイルが何本あっても足りないし、それを保管する場所もない。最近は図書館で勉強するので、持ち運ぶのは不可能だ。

論文の追い込みで、あの資料はどこにあったっけという探してレファレンスを作る時間が劇的に短縮できた。さらに、データベース(End Note)は参考文献リストを簡単に作ってくれる。すべての情報がPCに集約されている状況は超快適である。

情報を集約しすぎていて、これでPCを盗難でもされたら、目も当てられないのだが。。バックアップはとっておこう。

何回もチャレンジしてきて今回ようやく成功したのは、
・ 紙にして保管、活用する不便さがあまりに大きかったこと=ペーパーレスにするメリットの大きさ
・ パソコンの処理速度の向上によってファイルの開閉、検索のストレスが小さくなったこと=ペーパーレスのコスト(ダウンサイド)の改善
だと思う。特に前者が大きい。どうしてもやらないといけないときにはできるものだ。
そしてやってみると、情報をPCに一元化するときの利便性を認識して紙には戻れない感じだ。

帰国後、職場でも完璧にペーパーレス化したいが、うまくいくかな。
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by knj79 | 2010-05-01 17:38 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(2)

論文の書き方について

どうにか論文が最後までたどり着いて、昨晩レビューをしてくださる先生に送った。親知らずの手術後、鎮痛剤を飲みながら書いているので頭は絶えずぼーっとしていて、バスに乗ると車酔いするし、正直辛いが今が辛抱どころである。今日からは二度目(三度目?)の書き直しに入っている。ようやく論文の書き方のプロセスがぼんやり見えたのではあるが、月曜日発表、火曜日提出ということを考えると、遅すぎる・・・!

1. 材料を集めて中身を作る(Literature review, Modeling, Analysis etc):中身
2. 中身が6割くらい固まった段階で書き始める:執筆
3. 誰かに読んでもらう or 自分で読む:編集
4. 足りない分析が見つかり、追加して分析する:中身
5. 書きかけの文章に分析結果を追加する:執筆
6. 3に戻る

たぶん、分析に完璧というものはないので、早すぎじゃない?っていうくらい早い段階で、1を卒業して2に行くほうが、3-5のプロセスを何回も繰り返すことができるので、結果的にいいものができるんじゃないかな。僕はなかなか2に行きたくない(まだ中身を詰めよう)と思ってしまうのだが、書いて全体像を見ないと足りない部分が分からないというのは事実だと思うから。






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キャンパスも春らしくなってきました。
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by knj79 | 2010-05-01 08:52 | 公共政策大学院(GSPP) | Trackback | Comments(2)