2008年7月から2年間、カリフォルニア大学バークレー校 公共政策大学院に留学しています。まとまりのないひとりごとです。


by knj79

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政策立案の技法に関するレビュー、感想の抜粋です。
随時追加していきたいと思います。



読書メーターでのご感想
"政策立案について体系的に学べる良書である。政策立案は科学的、技術的な側面だけでなく、社会的、政治的な側面も含めて検討が必要であることを改めて認識させられた。また政策分析の8つのステップの中で特に分量を割いて書かれている「証拠を集める」の内容については、すぐにでも実践できそうなことが多く大変参考になった。シンクタンクで働いていても、本書で書かれているようなことを学ぶ機会はないのだが、政策立案の基礎としてこのくらいのことは教えた方がいいのではないか。"

"課題解決型の社会科学研究者を目指す人に是非オススメしたい一冊。原本の内容も素晴らしいながら、訳者である現役の政策立案者が在籍したカリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院の授業についてもコラムにおいて触れられており実証的な政策立案の奥深さを感じることができる。忘れてはいけないのは現実の政策立案において最も重要なのは政治であるということだ。アメリカで交渉術が発達したのもこの多元主義国家を政治力で切り開くためだ。こうして見るとやはり日本の高等教育にはまだまだ科学的方法論も交渉術の教育も不十分だと感じる。"

"良書。公共政策大学院に所属しているが、まさにこのことを大学院ではまなんでいるといっても過言ではない。政策はだれでも言えるように思えるが、政策を科学にしなければ、伝わらない。その技法としては、すばらしくまとまっている。なかなか、公共政策について、特に政策学について教えている学校は少ないと思われるので、これを一冊読むということは力になると考えられる。経済学、社会学、政治学の方々や社会科学に関わる方は1つ持っていてほしい本である。"

"UCバークレーの公共政策大学院で作成&用いられている政策立案のハンドブック。すでに世界6か国語に翻訳されている。政策分析の方法を体系的に説明する第1章はもちろん,スマート・プラクティス(先行事例)を活用する方法論を伝える第3章もとても参考になった。公共政策大学院での様子を伝える翻訳者のコラムも◎。企業(の政府渉外)の立場から公共政策に関わるという発想が目新しく映った。このあたりが日本とアメリカの違いかな。"


nozomimatsuiのみたもの・きくもの・よんだもの
"政策のつくり方のすすめ方の考え方(なんだかまどろっこい表現ですが)には,たいへん参考."

日本の国家公務員に関する3冊の本: R氏の3R・イン・Paris
ニューヨークのコロンビア大学院留学

"正直言って、この教科書を使った授業を、私も受けたかったです。8つのステップも実用に即しており、事例も簡潔で理解しやすく、授業全体のプログラムも、本当に役立ちそうな構成になっています。"
"『政策立案の技法』の8つのステップ、つまり
STEP 1 問題を定義する
STEP 2 証拠を集める
STEP 3 政策オプションを組み立てる
STEP 4 評価基準を選ぶ
STEP 5 成果を予測する
STEP 6 トレードオフに立ち向かう
STEP 7 決断!
STEP 8 ストーリーを語る
(目次より)
については、日本の役人の視点から見ても、殆ど違和感のないものです。
といいますのも、「訳者はしがき」で述べられている通り、日本ではこの手法が「各自の経験に基づく職人技」として行われているからです。役所のチームの中で、一子相伝の技として先輩から後輩へ伝えられているとも思います。日本の役所では、こういうステップを、それと気づかずに踏みながら、法律や予算の企画立案がなされているということです。"
"日本で勤務していれば一子相伝で身に着くスキルだとしても、マニュアル化して要点を理解し、実践することで、企画立案の質をさらに上げることはできそうです。"

『政策立案の技法』 凡人の読書記録
"本書では政策立案にあたって、踏むべきプロセスなどが細かく書かれており、公的な機関で働いている人はもちろん、企業の経営などにも役に立つのではと感じた。主に8つのステップにわけて、政策立案について解説している。
本書を読む前に、最低限度の関連する知識があると、より深く理解できる一冊である。"
【書評】政策立案の技法(ユージン・バーダック): Sanma Maria's エコブログ

ユージン・バーダック、白石賢司・鍋島学・南津和広訳 『政策立案の技法』 東洋経済新報社 2012: まろまろ記

行政評価: 飯島謹一 U.R.Iレポート
"ステップ1の問題を定義する、からステップ8のストーリーを語る、までの政策分析の8つのステップが奥義なのですが、きわめてプラグマティックで、わかりやすい。ストーリーを語るで登場する「ベッシーばあさんのテスト」(エレベータースピーチとも言われているようです。)はいかにもと思えますね。特に専門知識をもたない一般の人に説明できるように、簡潔で地に足のついた言葉遣いでその人に基本的なことを説明できるようにしておかなければならないという指摘です。"
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amazonでのご感想
"非常に具体的で、実践的。日本の公共政策系の学部や院での教科書になるべき本。多くの方々に勧めたい。"
"本書は上記の知識やツールについて読者が別途得ることを前提としつつ、それら知識やツールをいかに組み合わせ、限られた時間の中で、社会問題の定義からその解決のための政策立案・実行までをいかに効果的・効率的に行うのか、というプロセス論について書かれた希少な存在です。このようなプロセスについては、公共セクターにおいて業務を行う者であれば、経験上「なんとなく」身についている「暗黙知」だと思いますが、こうしたプロセスについて体系立てて整理された本書を読むことにより、その「暗黙知」が「形式知」に変換され、読者の頭の中にある政策立案に関するフレームワークが明確になると思います。"

"本来、政策立案を行う日本の公務員ですが、その政策立案の方法論については、OJTで教えられたことはなく、書いた資料を職場で見たこともなく、人に聞いても具体的な答えはなく、結局その人個人の経験則を学び取るといった職人的なものによるものでしかありません。それほどに、全く体系だっていません。各個人個人の職人的な政策立案の方法ではなく、各人が共通認識として持ち、それをベースに議論や政策立案ができる方法論が以前から欲しいと思っていましたが、この本はまさにその希望通りの内容でした。"

"著者はこの8つのステップそれぞれにおいて、具体的に何をするべきか(あるいは何をするべきでないか)について、読者に寄り添うように丁寧な説明を展開する。例えばステップ2の「証拠を集める」では、「コンタクトの難しい情報源に接近する方法」「ヒアリング時に会話を盛り上げる方法」「身構えた情報提供者を動かす方法」「政治的な思惑からの批判を防ぐ方法」といった、どこまでも実践的なアドバイスが満載で、ひとつの読み物としても面白い。政策分析というと何となく難しい印象があるけど(私もそう思っていたけど)、それは要すれば「世の中を良くする」ための手段であって、本書はそのための絶好の手引書である。国家/地方公務員、NPO職員、学生、その他「世の中を良くしたい」と考える人には一読をお薦めしたい。"
ブクログのご感想
"本書の中心は、政策立案のためのステップが書かれた第一章である。以後は、政策立案と言うよりも、政策分析の際に役立つであろうと思われる。
政策をどのように立案すべきか、どのような手順で構築すべきかということについて、事細かに書かれている。政策を実施する時に、利害関係者にその政策の効果などをわかりやすく説明する必要があるが、このために整理された手順で政策を立案する必要がある。この手順を知ることができ、非常に有意義であったと思う。
本書は、広く政策に関わる人のみならず、社会科学を学ぶ人に対しても勧めたい。特に本書後半部の記述は、政策調査に関わる記述なので、何か論文やレポートを記す時に役立つであろう。"

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by knj79 | 2015-01-01 06:00 | 政策立案の技法 | Trackback | Comments(0)