アメリカを理解するためのひとつの仮説
2008年 07月 31日
あれこれ話をしていて、まだアメリカ在住1か月ですが
「アメリカ社会ってこういうものなんじゃないか?」
という仮説をたててみたので、書きとめておきます。
所得でも、初等中等教育の学力でも、大学の財力でも
なんでもいいのですが、あらゆる指標には個人や団体
(小学校や大学、市町村など)ごとにばらつきがあります
よね。
①アメリカでは、全体を底上げしていこうという思想が
そもそもほとんどないんじゃないか。
指標の上の方をよりよくしていくことが基本的な理念
なのではないか。下の方をなんとかして救いあげようと
する思想は政府としてはあまりないのではないか。
(これに対して教会やNGOが一定のセーフティーネットと
して機能しているとは思います)
②そしてこれは、個人や団体の自律性を尊重するという
アメリカの原則からきているものなのではないか。
①に関しては、日本の政策とは基本的に正反対の思想だと思います。
「ウェブ進化論」の梅田望夫さんも同様のことを指摘されています。
結果、アメリカは、世界のトップを求める人たちには
この上なく素晴らしい環境を整え、ビジネス、研究、
教育、スポーツ、などなど、世界中の様々な分野の
「上の層」を引き寄せることに成功していると思います。
(これについては興味深い話を中国、韓国、台湾の友人から
たくさん聞いたので、また別途書きたいと思います。頭脳流出。)
初等教育、医療、大学などをみると、そう感じてしまうのです。
この仮説について、ご自身の経験からお考えのある方、
コメントいただけると嬉しいです。
ではでは。